使う文字
a e o u i s t p c l h n g w
ローマ字表記ではこれらの文字を用います。
文構造
基本的にはSVO構文を取ります。
単文
SVO構文の順位並べて作ります。動詞は目的語を1つまでしかとれません。
- 私は猫を見てない。→ha ilu lahio ni nie.
- 私は彼を知らない。→ha cunuo ni sie.
- 私は学生だ。→ha ilu enen.
複文
発言などを除いては用いず、名詞句を用いて代用します。発言などは~~で挟んで示します。
- 私は猫が跳び上がるのを見た。→ha ilu lahio nie sa pineo.
- 私は彼が警官だと知らない。→ha cunuo ni sie tilu elasie.
目的語をVの後以外に持っていく方法
Oの前にwuを置きます。
- 私は猫を見てない。→wu nie ha ilu lahio ni. ha wu nie ilu lahio ni. 等
品詞について
通常動詞
末尾が"o"で、名詞化する場合それが"eo"、形容詞化する場合が"oa"になります。継続を表す場合は、tiで始めるか、動詞の初めの母音を伸ばします。形容詞化は次のように使います。
- olugoa weto 開いている窓 : olugo 開く→olugoa 開いている
−eo形について−
eo形は文中では名詞として、つまり英語の動名詞のように使います。主語を示す場合、直前に主語、又は主語と"sa"を置くことになります。
ilu動詞
コピュラ(英語で言うところのbe)です。通常動詞の相(アスペクト)を表すときにはこれの変化型を用います。
名詞
名詞を2つ並べた場合「〜の〜」となります。語の間にsaを置くこともできます。
- 例えば、hulupu sono ( hulupu sa sono ) は「ぶどう」と「木」ですが「ぶどうの木」となります。
この用法では、「所有」「属性」「所属」「状態」を表すことができます。
修飾詞
修飾する語の前に持ってくる。
名詞句
名詞句は、動詞のeo形、sa、tiluを用いて作ります。eo形、saは上記の通り。tiluは、
- nia tilu enen 君が学生であること
のように、「〜が…であること」という意味を表します。
動詞の自他
動詞の自他は目的語があるかないかで判断し、あれば他動詞、なければ自動詞になります。
受身
動詞の受身形は動詞の末尾をaoに変更します。この際動作主は、nuを使って表します。
- ha ilu ohho nia. 私は君を満足させた。
- ha ilu ohhao lae. 私はそれに満足した。
動詞まわりについて
通常動詞
「ilu+本動詞+補助動詞」の形です。iluは相を表す場合にのみ、補助動詞は必要なときにのみ使います。
ilu動詞
「ilu」のみです。相もそれ自体を変えることで表します。補助動詞は否定以外原則つきません。
名詞について
複数形
名詞の末尾に"la"をつけるだけで、複数形にできます。ただし、複数であることを強調するときにだけ使い、義務的ではありません。
動詞への転成
uで終わる名詞は、それをoに変えることで「〜する」と言う意味になります。逆に、動詞のoをuに変えて「〜」の部分だけを名詞として使うこともできます。
疑問文
Yes/no疑問文
平常文の頭か最後にwoを置いて創ります。答え方は、日本語風に疑問の内容が正しければ ou 、間違っていれば na を使います。
その他
疑問詞を使うやつのことについてです。それぞれの前置詞の後に"cuse"を置きます。ただし、人を尋ねる場合には"sie"という名詞、動作を尋ねるには"tio"という動詞を用います。
相
iluの場合の変化は以下の通り。動詞は後にそのまま置きます。
開始・未来 | nilu |
意志・推量・準備 | ihu |
未完了 | ielu |
完了・過去・影響 | ilu |
- ha ilu cuoto lae selanu cuo ilotua. - 私は昨日その本を買った。
- ha nilu nio tocio cuo laotua. - 私は明日東京へ行く。
物語などでは、特に過去であることを明示する必要が無ければ(回想シーンなど以外では)現在形で書きます。
態
使役態
使役態は、 させる内容+ ilu +使役する人+ ono +させる相手 で表します。なお、させる内容の所に来る動詞には、tisaをつけます。
- cuoteo tisa lae ohupule ilu sienta ono huola. - 子どもは親にそのおもちゃを買わせた。
使役受動態
使役受動態は、 される内容(自動詞の-aoe形)+ ilu +させられる人+ wunu +使役する人 で表します。なお、させる内容の所に来る動詞には、tisaをつけます。
- cuotile tisa lae ohupule ilu huoda wunu sienta. - 親は子どもにそのおもちゃを買わされた。
法
命令
命令は動詞の-eo形だけを用いて表します。
- tonseo lae selanu. - その本を声に出して読め。
禁止
禁止は命令の-eo形の前にniを置いて表します。
- ni olugeo weto. - 窓を開けるな。
提案
提案は命令の動詞の直後または文の最後にacuaを置いて表します。
- olugeo acua weto. - 窓を開けませんか。
勧告
勧告は命令の動詞の直後または文の最後にolupaを置いて表します。
- olugeo olupa weto. - 窓を開けた方がいいよ。
不必要
勧告は命令の動詞の前にilu、直後または文の最後にolupaを置いて表します。
- ni olugeo olupa weto. - 窓を開ける必要はないよ。
依頼
依頼は命令の動詞の直後または文の最後にessaを置いて表します。
- olugeo essa weto. - 窓を開けてくれませんか。
許可
許可は命令の動詞の直後または文の最後にalogaを置いて表します。
- olugeo aloga weto. - 窓を開けてもいいですよ。
可能・自発
許可は-o形の動詞の直後または文の最後にiusaを置いて表します。
- lae nie olugo iusa weto. - その猫は窓を開けられる。
法と時制
命令・禁止以外の法を現在以外の時制で用いる場合、文末にiluを変化させたものを置きます。文の最後に助動詞が来ている場合はその直前です。
- olugeo aloga weto ilu. - 窓を開けてもよかったのに。
命令・禁止を現在以外の時制で用いるときは許可で代用します。
比較
優越を表す場合は比較する修飾詞の後に"suca"を置きます。劣っているときは"nisuca"を置く。
そしてそうした修飾詞の後に比較対照の名詞を置きます。最上級の場合は"in"を使います。
- talo ilu ogusa suca ha. - タローは私より背が高い。
- ha polaso iusa sulala suca in. - 私は一番早く走れる。